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またまた話は変わって、ここで小さなディテールアップをひとつ。ナガノのキットは金型が精緻で彫刻も見事です。運転席足下のペダルもたいへん精緻によくできています。しかしながらいかんせん立体感に欠けますので、これを型取りして別部品を作ることにします。
そこで登場するのが武藤商事の「型取くん」。お湯につけて柔らかくしてモミモミし、パーツのペダルに押し付けます。
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次に登場するのが、同じく武藤商事のプラリペア。出来上がった型の上に注射針を使ってぺたぺたと盛ります。歯医者さんで使う歯の補修剤と同じ臭いです。すぐに固まるので、丁寧に型から外すと、写真右下のように見事ペダルが複製されました。周囲のバリを切り取れば出来上がりです。
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彫刻されていたペダルはリューターで削り取り、パテを薄く塗布してから歯ブラシでたたき、カーペットの風合いを出しておきます。
立体感を出すために、真鍮線でステイを自作してペダルを戻しました。踏み込めそうに見えますかね。
このキットにはメッキ部品がついています。綺麗にメッキされてはいるのですが、前後のグリル周りを除き、ピカピカ過ぎる部品は塗装で再現したいので、台所用漂白剤の水溶液に浸けてメッキを剥がします。
このクルマは二人乗りです。部品はシートの背中部分が抜かれた状態になっています(写真左)。背中の大部分は室内後ろの壁に隠れるのですが、上端部分が見えてしまいます。そこで上半分をパテで埋めます。
ではここで、メンテナンスハッチを作ります。キットではハッチは開閉せず、内部には走行用とライト点灯用のスイッチが仕込まれていますが、これをハッチ開閉式にするにあたって、内部の造作を施します。まずは箱となる内部の壁を1.0㎜プラ板で作ります。
元々のキットでは、コクピットとエンジンルームの仕切り(バルクヘッド)がありません。そこで、ダッシュボードの前方に、プラ板で仕切りを設けることにしました(赤い矢印)。
青い矢印は、上述したメンテナンスハッチの箱です。
このクルマのエキゾーストパイプはエンジンからの排気管が途中で2本に枝分かれし、それぞれのマフラーを通って、車体中央部から2本のまま出てきます。キットでもこれが再現されていますが、プラスチック成形ではどうしても厚みのあるボテッとした感じになってしまうので、この部分は切り飛ばし、代わりに真鍮パイプを埋め込みました。
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