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照明スイッチを自分で交換する

キッチンの壁埋込スイッチ

20年も使っていりゃあ壊れます

照明スイッチの交換

キッチンの照明用スイッチが壊れました。ボタンを押すことでON/OFF出来るタイプですが、押した後の戻りが悪く、切り替えがうまく出来なくなってしまいました。

スイッチ本体が疲労により破損したことは明らかです。

今回は、このスイッチの交換作業です。電気工事士の資格の必要な作業ですが、かなり初級編です。

片切り? 3路?

一般家庭の照明用スイッチを回路構成の観点から分類すると、片切り型又は3路型がほとんどです。

片切り型はもっともシンプルな構造で、スイッチに流入出する電流の片方を切ったり繋いだりするもので、その部屋の1カ所にスイッチが設置されているケースで使用されます。ちなみに、流入出する電流の両方を切ったり繋いだりする両切り型というものもあります。これは精密機器などで使用され、照明用スイッチではほとんど使われません。

また、回路が少し複雑になりますが、3路型スイッチというものもしばしば使われます。広い部屋や、廊下、階段など、ひとつの照明を2か所のスイッチから制御するものです。

 

今回のスイッチは片切り型のはずです。交換部品を購入する前に、中を開けて確かめてみましょう。プラスチック製の化粧プレートと取付枠、そしてスイッチハンドルを順に外していきます。

片切り型スイッチ

すると、金属製取付枠に固定された水色のスイッチ本体が現れました。先ほど取り外したスイッチハンドルでこの水色部分を押してスイッチをON/OFFするのですが、このボタンが機能不全に陥っています。

写真では分かりづらいですが、スイッチの裏側から2本のコードが伸びていますので、シンプルな片切り型と分かります。

交換スイッチの調達

パナソニック WTP50011WP

では交換部品の調達です。破損しているのはスイッチ本体だけなので、これを交換すればよいのですが(MonotaRO価格で税抜189円)、キッチンという環境のため、周辺部品も油汚れと錆びが見られましたので、取付枠やスイッチハンドルも含めたセット品を購入することにしました。MonotaRO価格で税抜499円です。電気屋さんに依頼したら作業賃込みで5,000円くらいはするんでしょうね。

商品仕様書を入手しよう

こういった交換部品は法律上、専門の電気工事士しか扱えないことになっているので、パッケージ裏に書いてある説明書きはとても簡素です。しかし、パナソニックの製品は、ウェブサイトから写真のような「商品仕様書」なるものがダウンロード可能で、これがたいへん詳しい説明となっています。

WT5001の交換

作業を続けましょう。金属製の取付枠を外します。スイッチ本体の裏側に白黒2本のコードが刺さっているのが分かります。接続口が2×2あるので、2つの系統(たとえば複数の照明とか、照明&換気扇など)を同時にON/OFFできるスイッチだと分かります。

ブレーカーは落としてから

WT5001の電線外し

小心者の私はここからブレーカーを落として作業を続けます。

電線を外す際は、端子の横にある「はずし穴」にマイナスドライバーを差し込むことでロックが外れるので、電線を引き抜きます。この辺りは上述の「商品仕様書」に詳しく図解されています。

スイッチボックスの上部には20年分の埃が積もっています。

新品に交換

新品の片切りスイッチに交換

電線を2本とも外したら、スイッチボックスを取付金具ごと交換します。先ほどと似たような写真ですが、埃が積もっていませんので、新品と分かりますね。

外すときとは逆の手順で電線を差していきます。

配線が出来たら、取付金具を壁に固定し、スイッチハンドルを戻します。

完成

照明用スイッチの交換

そして、プレート枠と化粧プレートを戻せば完了です。スイッチ右側の壁の汚れは掃除しておかないといけませんね。

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