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いすゞボンネットバス 江ノ電

最後の仕上げ

方向幕の仕上げ

前方の方向幕もくり抜いておいたので、中の表示板を自作します。1.0㎜プラ板で箱を作り、紙に印刷した表示板を貼ります。

外側から見ると、ガラスの向こうに表示板が見えます。車内側には路線図と運賃表をそれっぽく貼ってみました。

ドアの取り付け

切り離しておいたドアを取り付けます。ヒンジを付ければ開閉式にも出来ますが、今回はジオラマ用なので、開いた状態で固定します。まずは2枚の扉をほぼ開いた状態でV字に固定します。そしてボディ本体との接合部分に適当な洋白線を上下に飛び出るように固定します。これを裏からボディーに嵌めたら洋白線を接着固定してしまいます。

ドアは開いた状態で

いよいよボディとシャーシの合体です。ジオラマ制作時にフィギュアを乗せたりするので外すことになるのですが、いったん完成形を見ておきたい(見せておきたい)ので、嵌めてみることにします。想定していなかった干渉部分の有無なども確かめておく必要があります。

後部のステップを先に嵌め、その後に前方を合体させて、最後にビス留めする構造です。

外装品を取り付ける

いすゞBXD30の前方外装品を取り付ける

フロントの外装品を取り付けます。サイドミラー、ウィンカー、バンパー、フロントグリルとヘッドライト、フォグランプ等です。

左右のウィンカーは箱の中に電球が入り前後のカラーレンズから点滅光が見える仕組みだったようなので、前後を少し削り、レンズ面にシルバーを塗装した上からオレンジ色に着色した透明プラ板を貼付しました。

右前方端には、車体前方直下を視認するためのミラーが付いています。ボンネット両端の円形の蓋のような物は整備作業用のステップ(人が乗るところ)だったようです。

 

いすゞBXD30のリアの外装品を取り付ける

こちらはリアの外装品です。テールランプは外側が赤(ブレーキランプ兼テールランプ)、内側が橙(ウィンカー)です。バックアップランプは右側のみ、左側にナンバープレートが付きます。中央は非常扉になっているので、外から開けるための非常用コックが付いています。

ナンバープレート

昭和30年代のナンバープレート

ここでナンバープレートの話です。ナンバーは自作のデカールで表現しました。

ナンバープレートは、昭和39(1964)以降、ほぼ現在と同様の見た目になっています。それだとあまりレトロ感がないので、昭和36年以前の形を再現しました。メインの番号は現在と同じ4桁で左端に平仮名が付きます。地名は府県名の頭文字が漢字で記載され(東京都はなぜか非表示)、その横に車両の分類番号が付きます。白地で作ってしまいましたが、事業用は黄色地が正解だったかもしれません。

広告パネル

岩本楼のバス広告

車体後部には広告スペースがあります。よく見るのは百貨店や質屋など商店関連の広告です。藤沢行きのバスなので、藤沢駅前の百貨店を考えたのですが、1962年(昭和37年)当時は、藤沢駅前にデパートはなく、1965年(昭和40年)頃に、さいか屋、江ノ電百貨店、志澤デパート、藤沢名店ビルなどが相次いでオープンしています。そこで、老舗の商業施設は何かなと考えて思いついたのは、岩本楼や恵比寿屋といった、今でも現存する江の島島内の旅館でした。中でも岩本楼は、鎌倉時代の宿坊としての開設以来、明治元年の旅館としてのオープン以降、150年以上の歴史を刻んでいます。

 

岩本楼がバス広告を出していたかどうかは定かではありませんし、そんな事実はないと怒られるかもしれませんが、そこは愛嬌でご勘弁いただきたく、想像で広告を作ってみました。

飾りランプ

いすゞBXD30の飾りランプ

だいぶ前に鉛筆削りで切り出しておいた車体上部の飾りランプの仕上げです。当時のカラー写真がないので色が分からないのですが、前後合計10個もあるので、カラフルに塗装してみました。

江ノ電バスのタイヤが付いた

タイヤも付きました。鉄製ホイールはボディ同色にしました。これも当時の色が不明なので想像です。リアタイヤは複輪になっています。

完成!

江ノ電のボンネットバス

完成です。

この後、これをジオラマにします。

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