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TOYOTA 2000 GT(1967年)

モーターライズ作戦

モーターライズ時代の名残り

話は変わって、ここでモーターライズの話題に移ります。昭和の時代のカープラモデルは基本的にモーターライズキットです。このキットもオリジナルはモーターライズだったのですが、その後の時代の波に流され、ディスプレイモデル化されています。とはいえ、別にディテールが精緻になるわけではなく、単にモーターライスパーツが除外されただけです。このキットにもその名残で、モーターマウント、電池ボックス、スイッチなどの部品が残されています。しかし、説明書には一切の関連記述がありません。

まず、シャーシに残されたモータマウントを頼りに、使用モーターを推定します。FA130型モーターが使われることが多いのですが、このキットは大型のRE260RAモーターだったようです(写真左)。次にスイッチですが、パーツは残されているものの説明書の記述が全削除されているため、パズルを解くように出来上がりを想像しながら組み立てていきますがこれが難航(写真中央)。難航した理由は二つ。そもそも珍しい形状のスイッチだったことに加え、どうやら動力用とライト点灯用の異なる2つのスイッチがついていたであろうことが判明したのです。この2つのスイッチはどこにつくのでしょうか。シャーシをなめるように見ること数十分。判明しました。なんと左右のメンテナンスハッチ下側にそれらしい穴が開いているではありませんか(写真右)、つまり2つのスイッチはメンテナンスハッチ内に隠される構造だったわけです。しかし、今回はメンテナンスハッチを開閉式にして内部造作も施すプランなので、ここにスイッチを置くわけにはいきません。

そこで、今回は市販のスライドスイッチを助手席後部に穴をうがって忍ばせることにしました。

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電源の選択

さて、モーターライズ化するにあたり、必要なのが電池ボックスです。キットでは単3乾電池を2本搭載するための単3電池2個用の電池ボックスが入っています。しかし、リアのタイヤハウスを創作したために、本来収まるはずのリア部分に入りません(写真左)。そこで、代わりにボタン型のCR2032電池(3V)を載せてみようかと、その電池フォルダーを搭載してみました(写真右)。電池容量は少ないですが、短時間であれば走行は可能でしょうか。昭和の時代には考えられなかった電源ですが。。。

トヨタ2000GT モーター

ということで実現可能か調べてみましたが、今回搭載予定のRE260RAモーターの適正電圧3Vには適合しているものの、適正電流の方は700㎃とお話になりません(CR2032電池の連続標準負荷はたったの0.2㎃)。試しに繋いでみましたが、当然のことながらか細い一瞬の作動音だけで息絶えてしまいました。

で、仕方なく単4アルカリ電池に配線用金具を仕込み、電池パックのごとくテープでぐるぐる巻きにして隙間に搭載する方式にしました。

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