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TOYOTA 2000 GT(1967年)

パーツ合わせとチリの調整

ナガノの精密さに脱帽

まずはパーツの確認です。バリを取り、各所のひけや歪み、パーツの合わせなどを確認していきます。確認していて分かったことは、各部品の作りがたいへん正確で、部品の合わせもしっかりとしている点です。ボディとシャーシ、窓ガラス(写真④)など、概ねピッタリです。また、全体的に実車に忠実にスケールダウンされており、プロポーションもとても良いように思います。ナガノ素晴らしい!

1点残念なのは左右ドアの開き方で、開けた際にドアの前端が外側にせり出すアウトスイング式になっている点です(写真②)。トミカなどではこうなっていますが、実車は前端が内側に入るインスイング式です。ここは改造ポイントになりそうです。ボンネットやトランクは実車もアウトスイング式なので、こちらは合っています(写真①、③)。

それから、左右ドアの前方にある小扉(メンテナンスハッチというらしい)は彫刻のみでしたので、切り出して開閉式に改造することにします(写真⑤)。なお、このクルマの特徴的なワイパーは、丁寧に彫刻されていましたので、これは生かすことにします(写真⑥)。ちなみにこのワイパー、向かって9時の方向から12時の方向に動きます。普段、車に乗られる方ならお気づきでしょうか。逆ですよね。左ハンドル車用の向きじゃないですか。輸出車仕様のキットだったのでしょうか。と、念のため実車の資料を調べてみると、なんと、実車も国内用を含めこの向きで合ってました。うーん、奥が深い。そしてナガノの再現力恐るべし。

チリ合わせ

では加工に入っていきます。最初は左右ドアです。チリ合わせから始めますが、下の写真のように、ドア本体は概ね合っているのですが、窓枠部分のチリが合っていません。右ドアは前方上部が、左ドアは全体的に、ボディとの隙間が大きいようです。

トヨタ2000GT ドアのチリ合わせ

これだと閉めた際にちょっと不格好なので、細切りにした0.3㎜プラ板とパテを駆使して調整します。外枠を厚くした場合には、逆に内側を削り、窓枠が過度に太くならないよう調整していきます。

スムースな開け閉めも大事ですが、閉めたときの美しさもまた大事なポイントです。

トヨタ2000GT ドアのチリ合わせ

タミヤパテの色が残っていて分かりづらいですが、こんな感じでピッタリとチリが合いました。塗装した際の塗料の厚みも考慮したつもりではありますが、さてどうなるでしょうか。。。

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