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LOTUS TYPE 79 FORD (1978年)

塗装前の下処理

切り口やバリの成型

ランナーから切り離した部品は切り口の加工をしておきます。写真のように、ナイフ、サンドペイパー、時にはリューターなどを使って滑らかにします。近年のタミヤキットはバリはほとんどなく、ランナーのゲート部分もアンダーゲートといって部品の裏側半分に付いているケースが多く、処理しやすく、また完成時に目立たないよう、よく考えられています。

ロータス79のエキゾーストパイプを薄く削る

プラスチックの「厚み」を消すという加工も行います。例えば、写真にあるように、エキゾーストパイプの出口。実際には薄い金属製なので、プラスチックの厚みのままだとボテッとしてしまいます。そこでリューターを使ってこれを薄く削ります。ほんのちょっとした加工ですが、効果は覿面です。

もう一つ、避けられない表面加工が、押し出しピン跡です。これは、部品を金型から外す際に押し出したピンの跡で、部品の破損を防ぐために、どうしてもある程度部品そのものについてしまうものです。タミヤのキットは優秀なので、可能な限り目立たない位置についていますが、それでも見えてしまう箇所、あるいは見えないけど拘って消したいピン跡は処理することになります。多くはパテもしくは溶きパテで埋めてから削りますが、このキットのシャーシ前端のように削るのが困難な箇所は0.3㎜プラ板をどかっと被せてしまう方法もあります。

塗装前に組み上げておくパーツもあります。サイドポンツーンのチムニー部分(ラジエーターに当てた空気を逃がす排気口)との接合部分や前後のスポイラーは貼り合わせた後、継ぎ目をサンドペイパーで均して消しておきます。

塗装の持ち手

塗装部品の持ち手

ここで塗装の際の持ち手について紹介しましょう。切り出した部品の多くはエアブラシを使って塗装します。そこであらゆる小道具を用いて部品を保持し、吹き付けていきます。

部品に穴が開いているような物は迷わず爪楊枝を刺します。裏側など塗装しない面がある場合には弱粘性の両面テープを貼付した割り箸を使います。そのほか、つまめる部分があればクリップ、尖った先があれば柔らかい木片に穴を穿って刺します。

サフを吹く

ロータス79のボディのサフ吹き

ロータス79はアルミ製のモノコックがベースとなっているので、筐体の大部分をまずシルバーで塗装します。ボディ部分は継ぎ目消しなどいくつかの加工を行っているので、細かい傷の処理とその後の彩色の均一化のために、一律サフを吹いておきます。

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