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リヤサスペンションの部品構成です。
フェラーリ641/2のサスペンションは、オーソドックスなカーボンファイバー製のダブルウィッシュボーンによる独立懸架ですが、加速時にリアの沈み込みを防ぐ「アンチスクワッド」というシステムを組み込んだことが画期的でした。
全体的にはブラック系3色(X1ブラック、X18セミグロスブラック、XF1フラットブラック)を使い分けての塗装です。
ダンパー部分は、セミグロスブラック、ゴールド、シルバー、イエローによる塗り分けです。
塗装済みの部品の組み上げには、プラセメントによる接着は適しませんので、瞬間接着剤かエポキシ接着剤を使います。
瞬間接着剤は文字通り瞬間で接着出来るので便利ですが、周囲の空気との化学反応過程で部品が白化してしまうリスクがあります。
そのため、固定できる状況にあるなら、エポキシ接着剤のほうが綺麗に仕上がりますし、硬化後の強度も高いです。
各種接着剤の使い分けのヒントはこちらをご覧ください。
ということで、リヤサスペンションが組み上がりました。手前(マシン前方)に見える丸いものはオイルタンク、後方の立方体はオイルクーラーです。
オイルクーラーの手前に、ソレノイドバルブが計8個ありますが、これがセミオートマチックの本体です。
セミオートマチックの「セミ」とは、クラッチ板とクラッチペダルが付いているという意味です。スタート時にはドライバーはクラッチペダルを踏み、ギアを手動で1速に入れます。クラッチを繋いでスタートした後は、自動でシフトアップしていく、これがセミオートマチックです。
続いて、リアの車軸とブレーキ回りの組立です。部品構成は写真のような感じです。
車軸はX10ガンメタル、キャリパーはX32チタンゴールドで塗装しました。ディスクローターはガンメタルとチタンゴールドで塗り分けます。
完成後はタイヤに隠れてしまいますが、とてもよく出来ています。
ブレーキディスクローターには、別売のエッチングパーツを利用します。
写真をご覧ください。上が本体のプラスチック部品、2番目がディスクの外側、3番目が内側、そして一番下が、ディスクの側面、ベンチレーテッドの穴を再現したエッチングパーツになっています。
ちなみに、エッチングパーツの切り出しは下記の要領で行います。
最近のエッチングパーツはランナーレスが多いのですが、この時代のものはランナーありです。
まず、部品のランナー部分を部品からなるべく遠い位置でカッターナイフを使って切り離します。部品の近くで切断してしまうと部品が歪んでしまいます。
次に、エッチング用のハサミを使って、余分なランナーを切り取ります。
最後に、金属用のヤスリを使って段差を取り除きます。
このような感じでディスクローターが出来上がりました。なお、キャリバーに、brambo(キャリバーメーカー)の文字が刻印されたエッチングパーツが付いているのですが、実物にはそぐわないので使いません。TABUデザインのデカールに用意されている赤文字のbramboを貼っておきます。
リアサスペンションとブレーキが出来たので、これらをエンジン本体に合体させます。
エンジン上部のファンネルはエッチングパーツセットに入っている金属部品を利用します。12気筒ですから12個あります。
なかなかリアルな出来映えではないでしょうか。直角&水平を心掛けながら丁寧に組んでいきます。
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