(PR)
以前、ブレーキや変速機のワイヤー、ペダル、ハンドルグリップ等を交換した15年前のママチャリ(あれから更に2年ほど経っていますが)。怪しかったタイヤもついに寿命が尽き、交換することにしました。あくまでも新車への買替えではなく修理です。
この自転車のホイールサイズは27インチ。同じサイズの交換用タイヤを近所のホームセンターで買ってきました。チューブとセットで1輪3,000円ほどです。格安ディスカウントストアの特売日に1万円を切る中国製のママチャリが売られていることを考えるとすごく安いというわけではないのですが、まあ修理を楽しむという目的もあるのでこれでOKです。
まずは簡単な前輪から作業を始めます。
前輪は左右とも同じ構造で組み上がっています。内側から、車輪(ハブ)、本体フレーム(フロントフォーク)、それを固定するワッシャー状のもの、泥よけを支えるステー、ワッシャー、ボルト、保護カバーの順についています。これらを両側とも順番に外していきます。
フレームから伸びるステー(フロントフォーク)は、名前の通り先端がフォーク状になっているので、ネジを全部外した後は、下方向にスッと車輪が抜けます。
車輪を外したら、古いタイヤとチューブを取り外し、新品に交換します。
タイヤの取り付けは、パンク修理でお馴染みのタイヤレバーを使って端から順番にリムに嵌め込んでいきます。まず片側をグルッと一周嵌め込んだ後、反対側を嵌めていくと良いようです。
嵌まったら、バルブ部分をリムナットで固定し、ブランジャー(虫ゴムのついた棒)、袋ナットを装着し、空気を入れておきます。
前輪の組み戻しは、外したときと逆の順番で部品をつけていけば難なく終了です。
さて、面倒なのは後輪です。
この自転車は後輪の右側に外付けの3段変速機が付いています。左側にはブレーキとスタンドが付いています。まずは左側から外していきます。
後輪左側は、内側から、車輪(ハブ)、ドラムブレーキ、それを留めるナット、車軸の位置をフレームに固定する金具、フレーム(シートステー及びチェーンステー)、スタンド、泥よけを支えるステー、ワッシャー、ナット、保護カバーの順に付いています。
続いてブレーキを外します。ブレーキレバーから伸びるワイヤーを緩め、ブレーキ本体をフレームに固定している留め具のネジを外します。
そして、リアフォークの固定金具と車軸に付いているボルトを外せば、ドラムブレーキの本体が外れます。これで左側の解体は完了です。
次に後輪右側に取り掛かります。右側は、内側から、車輪(ハブ)、スプロケット(チェーンを絡ませる歯車、チェーンホイール)、車軸の位置をフレームに固定する金具、フレーム(シートステー及びチェーンステー)、変速装置、泥よけを支えるステー、ワッシャー、ナット、保護カバーの順に付いています。
ついでに変速機の仕組みを紹介します。ハンドルに付いている変速レバーを操作すると、ワイヤーを伝って、金属のベロ(赤丸部分)が上下に動きます。その結果、ギアボックスから伸びるピン(矢印)を押し入れたり引き出したりすることでギアの位置を変え、シフトチェンジします。
後輪を外すには、チェーンを外す必要があります。車軸の位置をフレームに固定する金具(赤丸部分)は、チェーンステーに接続する車軸を前後に動かすことで、チェーンの張りを調整する役目を持っています。そこで、この金具を緩めることでチェーンがたわむので、チェーンを歯車からゴソッと外すことが出来ます。
ということで、後輪も外れましたので、前輪同様にタイヤとチューブを交換します。
タイヤが装着できたら、あとは逆の手順を辿って組み戻していきます。チェーンやブレーキをいったん外しているので、組み上げ後にチェーンやワイヤーの張りを調整する必要があります。
完成しました。各所さびさびですが、タイヤは新品なので不思議な違和感があります。ついでに注油もして乗り味は最高です。
(PR)