Honda CIVIC RS SB-1(1974年)

改造部分と足回りの造作

部品を切り出してお菓子の缶に区分けする

ホンダ シビック1200RSの部品切り出し
お菓子缶に分別する

では、制作に入りましょう。

いつものように、部品を切り出して、説明書の番号ことにお菓子缶に分別していきます。前述のとおり、部品点数は中程度ですが、ひとつひとつの部品が小さく華奢なので、切り出しは慎重に行います。

無改造で仮組みしてみる

ホンダ シビック1200RSの仮組
無改造の状態で仮組を行う

部品を切り出したら、いったん無改造のまま仮組を行います。このキットは、ボディは一体型、一枚板のシャーシの上にバスタブ型の室内が載っています。

このあと、開口部の改造を行うので、合わせ目各所がどのようにかみ合わさっているのかを丁寧に確認していきます。

開口部を切り離す

開口部を切り離す
スジ彫りカーバイトを使用

このキットは、一切の開口部分がありません。そこで、ドア、ボンネット、トランク、給油口のすべてを切り離していきます。

今回の切り離しに使用するのは、写真の「スジ彫りカーバイト0.15㎜」(FUNTEC製)です。刃先が極薄なので、刃を折らないように少しずつ彫り進めます。

スジ彫りカーバイト
ピンバイスの胴体に固定して使用

スジ彫りカーバイトは、写真のようにピンバイスの本体等に固定して使います。

ホンダ シビック1200RS
開口部の切り離し

こんな風に切り離しました。これだけ切り離してしまうと、ホディ本体がフニャフニャになってしまうので、部品を折らないよう、慎重に扱っていきます。

足回りの造作

前後の足回りを組み立てていきましょう。キットのシャーシは写真のように一枚板になっています。それでも車体下部は丁寧に再現されていますので、これを最大限生かしていきます。

シャーシ上面は、前部をボディカラーで塗装しておきます。エンジンルームの壁面にあたる部分です。エンジンルームの床は貫通しているので、エンジン本体を設置する部分をプラ板で塞いでいます。

また、シャーシ下面は、セミグロスブラックを基本に、エンジンブロックをシルバー、ギアボックスをガンメタルでそれぞれ塗り分けておきます。なお、後端のボディカラーで塗装した部分は牽引フックです。

フロントサスペンション

シビックRSのフロントサスペンション部品構成
フロントサスペンション部品構成

シビックRSのサスペンションは前後ともコイルスプリングの内側にショックアブソーバーが収められた一般的なストラット式です。

ブレーキディスクはシルバーとメタリックグレイ、コイルスプリングとショックアブソーバーは、シルバーとブラックで塗り分けます。それ以外はセミグロスブラックで塗装し、質感の違いを演出します。

シビックRSのフロントサスペンションアーム
フロントサスペンションアーム

こちらはサスペンションアーム関連の部品です。FF車なので、本来はドライブシャフトが左右の車輪を駆動させつつ、左右にステアリングが切れる構造になっているのですが、キットではそのあたりをうまくごまかして、左右のステアリングを実現しています。

また、シフトレバーからのシフトリンクロッドやスタビライザーが再現されており、下面から見る限り、かなり精巧にできています。

シビックRSのフロントサスペンション
フロントサスペンション

フロント周りの組み上がりです。エキゾーストパイプも加わり、リアル感が充実しました。上面にひっくり返すと何もついていませんので、後の工程でエンジンルームを造作していきましょう。

リアサスペンション

リヤサスペンションを組み上げる前の小さな改造です。シャーシの後端にある突起、実はこれ、牽引用のフックです。正しくは穴が開いているものですので、ピンバイスで穴を穿ち、ボディー色に塗装しておきます。

シビックRSのリアサスペンション部品
リアサスペンション部品

リアサスペンションも、フロント同様典型的なストラッド式です。セミグロスブラックを基調に塗装します。

リアサスペンションを組み上げたところです。