ボディの屋根裏、つまり室内から見た天井には、商品名や品番の刻印があります。ドアの開閉がないキットオリジナルの状態では見える部分ではないので関係ありませんが、ドアを開閉する改造を施しますので、天井部分も手を加えておきます。
刻印はリューターとサンドペーパーで削り取り、塗装で質感を再現しようと思います。
内壁の塗装は、ボディ外側の塗装と研ぎ出しが完了してから行います。シビックRSの内装色は基本的にセミグロスブラックなのですが、ボディ色がそのままむき出しになっている部分も少なくありません。また、窓枠の内側はゴム製部品が使われているので、こちらはフラットブラックで再現します。
入念にマスキングを施し、エアブラシで塗装します。
シビックRSのシートは革製で、座面とその他の部分の材質が異なっているので、フラットブラックとセミグロスブラックで塗り分けて再現します。
また、伸縮のための空気穴が各シート6個ずつ開いていますが、キットでの再現はないので、ビーズを利用して空気穴を再現します。
この時代のクルマには、室内に灰皿がたくさん用意されています。そのひとつ、運転席背面の灰皿です。後部座席の乗客用の灰皿が運転席裏に付いているんですね。特急列車の座席のような感じです。残念ながらキットでは再現されていませんので、シートに穴を開け、プラ板で自作した灰皿を取り付けてみました。
シビックRSのダッシュボードは黒い樹脂製ですので、全体をセミグロスブラックで塗装します。ダッシュボードパネルの正面はおしゃれに木目調になっています。
丁寧にマスキングを施し、木目パネルの部分をフラットブラウンで塗装します。その後フラットブラックを微かに付けた筆でドライブラッシングを行い、最後にクリヤーオレンジでオーバーコートするとニスを塗ったような鈍い光沢感が得られます。
写真はメーターパネルです。スピードメーターとタコメーターが付くステアリング奥のパネルになります。下地をセミグロスブラックで塗装し、乾燥後、パネル部分をホワイトで塗装します。そこにキット付属のデカールを貼付、上からMr.カラーのクリヤーをポテッと載せ、乾燥を待ちます。ガラスパネルの奥にメーターがあるような仕上がりになります。
ダッシュボードの各部品が勢ぞろいです。木目調の正面パネル以外はセミグリスブラックで塗装し、ボタン、スイッチ、ツマミ、ネジの類をシルバーなどで塗装します。
助手席正面の時計は、キットではデカールのみですが、立体感を出すため、プラ板で部品を自作し、その上にデカールを貼付しています。
こちらが組み上げた状態です。セミグロスブラックの筐体に、木目のパネルと青地のメーター、なかなかカッコいいですね。
ダッシュボード中央上面のベージュ色の四角い物体は、これまた灰皿です。当時のクルマはこんな特等席に灰皿があったんですね。キットでの再現はなかったので、プラ版を積層して造作しました。
キットのウィンドウガラスは全方向一体型の透明部品になっています。左右ドアやリヤフードの開閉改造があるので、ウィンドウにも手を加える必要があります。
ウィンドウ部品は、電動丸鋸、エッチングソー、デザインナイフなどを駆使して分解します。フロンウィンドウはサンバイザーと一体型になっています。
後部サイドウィンドウは、窓の開口部に合わせたサイズで切り出します。
(リヤウィンドウについて書きかけ)