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ドアを開閉式にすると、当然車内がよく見えます。そこでいくつかの追加加工を行います。
まずは天井の加工です。通常天井はほとんど見えないので、このキットにも大きな押出しピンの跡と品番の刻印が確認できます。リアリティ追求のためには除去しましょう。刻印はリューターで削り取り、押出しピン跡はパテで埋めてサンドペーパーで均します。
ドアを開閉式にするにあたり、内張も加工しておきます。キットでは、左右の内張がシャーシから生える衝立のように用意されていますので、これを開閉部分に合わせて切り離す必要があります。
まずは開口部の縁を造作します。トランクを切り離しただけの状態だと、閉めたトランクがそのまま下に落下してしまいますので、縁の部分を加工する必要があります。
写真のようにマスキングテープに開口部を縁取りし、0.3㎜のプラ板に写し取り、トランクのサイドシルを造作します。
トランクのヒンジは真鍮線と真鍮パイプで自作します。wave製の直径0.8㎜真鍮線と内径0.93㎜の真鍮パイプを使用します。内径0.93㎜の真鍮パイプは製造中止になっていますので、在庫がなくなり次第臨終です。
ボディ側とトランク裏面の双方に回転軸を設けます。ヒンジを製作する際に心掛けるのは、なるべく目立たないようにすることです。実車に似せて作ることも大事なのですが、1/24スケールのプラモデルで完全に同じギミックを採用するのは無理なので、見た目を似せるか、あとはそもそも目立たないようにするかのいずれかです。ただ、開閉の仕方は実車と同様にしないとダメです。この車の場合にも、左右のドアは前方が車内に潜り込むインスイング式、トランクは外側に開くアウトスイング式です。ここは忠実に再現したいと思います。
ギミックの製作はこの段階で行いますが、この後ボディの塗装などを行いますので、塗装後に取り付けができるよう、工夫が必要です。
今回は、ボディ側の固定箇所に3㎜のプラ角棒を固定し、ドランク裏面の方は5㎜のプラ角帽に溝を付けたストッパーを自作し、ボディの塗装後に取り付けられるようにしました。